FXのテクニカル分析情報

『株式投資のテクニカル分析情報』 http://tuiteru.chu.jp/

A君のためのFX入門講座 ~ローソク足の見方(その4・奥義)~

さて、今回はローソク足チャート分析法の奥義についてのお話です。

ローソク足は純国産のテクニカルチャートであり、
江戸時代に米の先物取引のため、本間宗久が考案したと言われています。
本間宗久は、ローソク足による分析技術「酒田五法」を作った人でもあります。

しかし、ローソク足の構成である「陰線」「陽線」という考え方は、、
古代中国から伝わる「陰陽五行」、そして、「易経」の骨格をなす思想でもあります。

古代中国では、この宇宙は陰極と陽極が複雑に混じり合って構成されていると考えられていました。
例えて言うなら、コンピュータープログラムが1と2の二種類の数字(2進法)で構成されているのと同じです。

この大宇宙を構成しているという「陰陽思想」が、ローソク足の「陰線」と「陽線」の原型でもあるのです。

「陰線」と「陽線」の発想の元は、易経の「陰極」と「陽極」に他なりません。
大宇宙と同様、相場は「陰」と「陽」の2進法で構成されているという思想が、ローソク足なのです。

易


易卦


易経の内容についてまでは、ここでは深く語ることはできませんが、
ローソク足の直近の6本で易を立てるという相場分析法はかなり古くからあったようです。

私の手元には、戦前に出版された易占による相場分析法の文献があるのですが、
これは今から20年ほど前に、名古屋の古書店で、当時12,000円で購入したものです。

ここでは、この文献に基づいて、数例のみをピックアップしてみようと思います。

下の画像は米ドル/円の1時間足チャートです。
必要なのは、直近6本のローソク足です。

易2

直近の順に、下から、陰、陰、陽、陽、陰、陽、と並べ、「火山旅」という易卦ができます。

この「火山旅」は、山上に火が燃え移る卦で、高値浮動の意味があるのですが、
山上を離れて更に上伸することはないという意味もあります。つまり、上にはいかないと。
値幅が小さく、横ばいの傾向がある卦です。


更に下の画像は、米ドル/円の日足チャートです。

易1

直近の順に、下から、陽、陽、陰、陰、陰、陽、と並べ、「山沢損」という易卦ができます。
この「山沢損」には、安値保ち合いの中でも、少し下がり気味という意味があります。

更にもう一つ、ユーロ/円の日足チャートです。

易3

直近の順に、下から、陰、陰、陽、陰、陰、陰、と並べ、「地山謙」という易卦ができます。
この「地山謙」には弱含みの保ち合いという意味があります。これ以上の下値はほとんどありません。

易占については、別途、易経に関する専門知識が必要となりますが、
興味があるなら、徳間書店の中国の思想7「易経」(丸山松幸 訳)を読んでみて下さい。

A君のためのFX入門講座 ~ローソク足の見方(その3)~

前回の続きです。

今回は、実際の米ドル/円チャートで、
ローソク足の複合線を確認してみましょう。

添付画像は先週の米ドル/円の1時間足チャートです。

添付画像で黄色の楕円で示したローソク足は、全て「はらみ線」です。

「はらみ線」というのは、厳密には
(陽線・陽線)(陽線・陰線)(陰線・陽線)(陰線・陰線)
の4パターンがあり、それぞれに微妙に意味が異なるのですが、
いずれのパターンであれ、波動の転換点に出現しやすい傾向にあります。

ですから、「はらみ線」を意識するだけでも、大きな効果が得られます。

「やぐら底」というのは、相場の下落途中で大陰線が出現し、
しばらくもみ合い相場が続いた後に大陽線が立ち上がるパターンを言います。

初心者のうちは、「やぐら底」まで意識する必要はありませんが、
これも「買い」のシグナルだと覚えておいて下さい。

その他、底値圏での「十字線とその直後の陽線」、天井圏での「十字線とその直後の陰線」も、
転換点を示す重要なシグナルです。

ローソク足ドル円

A君のためのFX入門講座 ~ローソク足の見方(その2)~

「ローソク足」は単線でも重要な意味をなすのですが、
それが2本以上の組み合わせ(複合線)になると、
相場の真の姿や投資家の心理状態をより正確に伝えてくれます。

しかし、複数のローソク足を組みあわせた複合線のパターンは、
多種多様多岐にわたり、実際のところ、どれほどの数があるのか私も知りません。

この複合線のパターンを極めるだけでも、かなり高度なテクニカル分析になると思います。

ちなみに、FXではなく、株のサイトなのですが、
代表的なローソク足パターンで銘柄検索(スクリーニング)ができるサイトがあり、
ローソク足パターンにはどういったものがあるのか一覧でわかるので、
以下に紹介しておきます。


『みんなの株式』
http://minkabu.jp/screening/chart


ということで、ここでは、初心者に知っておいてほしい3つの複合線についてだけ解説しておこうと思います。

【はらみ線】

比較的大きい陰陽線に小さい陰陽線がすっぽりおさまっている型を「はらみ線」と言います。
短期的に目先、一服するところで現れる型の代表です。
小さな陰陽線のかわりに「寄引同事線」が高値で出現すれば天井、
下値で出現すれば底の確認になることが多いと言われています。

【つつみ線】

はらみ線とは逆で小さな陰陽線のあとに、この陰陽線をつつむ大きな陰陽線が続く型です。
高値圏でのつつみは天井暗示、安値圏でのつつみは底値暗示となります。
小陰陽線が寄引同時線の場合、より信頼度が高まると言えます

【かぶせ線】

大陽線の直後、その大陽線の終値よりも高く始値を付けたものの、
終値は直前の大陽線の中心線以下で付けて大陰線を形成したパターンを「かぶせ線」と言います。
それまでの買い勢力を押し戻すほどの売り勢力が現れた形で、売りサインです。


ローソク足パターン

A君のためのFX入門講座 ~ローソク足の見方(その1)~

今回からいよいよ、チャートの見方を練習していこうと思います。
まずは基本中の基本、ローソク足の見方を勉強しましょう。
(添付画像はサムネイルですので、クリックして拡大して下さい。)

ローソク足には、その局面における投資家心理が如実に表現されており、
それを読み取って先回りすることで、有利に立ち回ることが可能です。

相場には成長、成熟、下降、低迷のサイクルがあるのですが、
それぞれの局面には出現しやすいローソク足の形があります。
また、その後の上昇や下降を予想できるローソク足の形もあります。

ローソク足2

ローソク足は、一定期間における相場の始値、終値、高値、安値の4本値を
1本の棒状にして相場の流れをパッと見でわかるようにしたものです。
5分足、1時間足、日足、週足など、期間によっていろいろな種類があり、
それぞれの使用方法に特性があります。

始値と終値を囲ったローソクの胴体部分を「実体」と呼び、
期間中の高値(上ブレ)と安値(下ブレ)を「ヒゲ」と呼びます。

また、始値より終値が安いものを陰線(黒で表すことが多い)、
始値より終値が高いものを陽線(白で表すことが多い)と呼びます。

ローソク足1

FXにおいては特に、
大陽線、大陰線、十字線、上ヒゲ陽線、上ヒゲ陰線、下ヒゲ陽線、下ヒゲ陰線
などが売買タイミングを示唆する重要な形となります。

例えば陽線ですが、大きな(長い)陽線は、明らかな上げを示しますが、
小さな(短い)陽線は「保ち合い」や「迷い」を示しています。
大陽線がどの局面で出現したかで読み方が変わってくるのですが、
底値圏で大陽線がでると、価格の上げ始めを示しているので、「買い」有利となります。
しかし、天井圏や上値で出現する大陽線は「最後の踏み上げ」となり、「売り」サインです。
また、下値や中段で小さな陽線が続けば、保ち合いからの穏やかな上げ基調にあると判断できます。

陰線の場合は、長いものは「天井圏からの下げ」「明らかな下げシグナル」「パニック的な下げ」などを示します。
大陰線は基本的にはどこに出ても、一相場終わったか、明らかな下げシグナルなので、売りを急がなければなりません。
しかし、大底圏の大陰線の場合は「突っ込み買い」が有利と考えられます。
また、小さな陰線は、相場が膠着状態であることを示しています。

ローソク足のヒゲについては、下ヒゲが出た場合は、
ある程度売り込まれたか、その下に待ち伏せの買いが存在することを示しています。
また、上ヒゲは利益確定優先による「上値限界」を示しており、
価格はそれ以上の高値には進みにくい状況にあります。
基本的に下ヒゲは「買い」、上ヒゲは「売り」のシグナルです。

また、上にも下にもいかない十字線は、価格の転換点に出現しやすい傾向があります。

ローソク足3

0903週末相場チェック(ポンド/円)

添付画像はポンド/円の日足チャートです。

米ドル/円やユーロ/円と同様、
75日移動平均線が上値のレジスタンスですが、
今現在は、まだ75日線に到達しておらず、
上値余地(上昇余力)が残っていることがわかります。

0903 ポンド円 日足

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